GW 行ったつもりシリーズ ~王子製紙4号機 探訪~

西武鉄道の軽便鉄道線の見学に続いて、東京都 北区 に展示
されていた 軽便車両 を 見に行きたいと思います。

現在王子の飛鳥山公園にある「紙の博物館」が、まだ王子駅
の近くにあった時代にワープします。

▼京浜東北線に乗って「王子駅」で下車
京浜東北_王子駅
▲田端方の線路下にある静かな 南口改札口 が便利です

 入館無料なので王子で撮り鉄したついでによく寄りました。

▼都電荒川線の踏切を渡ると、すぐ博物館の入口があります
王子 紙の博物館2
▲この看板に見覚えがある方も多いことでしょう

 入口左手に 小さなSL と 客車 が 展示されていました。

▼王子製紙 山線鉄道4号機 と 貴賓車
王子製紙4号_1
▲当初は 屋根がない 雨ざらしの状態で展示されていました

このSLは、苫小牧市にある王子製紙苫小牧工場から、支笏
湖畔にある発電所までを結ぶ 34km の 軽便規格の専用鉄道
で使用されていました。

・橋本鉄工所製 C-2 
・サドルタンク・テンダー式 8.4 t / 炭水車 4.1 t 
・1935年製造 1951年廃車

一緒にいる客車は、王子製紙専用線の貴賓車で、昭和天皇が
皇太子の時に視察された時に、ご乗車された客車だそうです。


▼京浜東北線 王子駅 から見た「紙の博物館」の建屋と敷地
王子 紙の博物館
▲手前の線路 は 都電荒川線
 後に展示車両には、屋根が架けられました。
 上の写真に写る、青色のトタン屋根下に展示車両がいます。

この建屋は、もともと王子製紙の王子工場で、第二次世界大
戦中に空襲に見舞われ、唯一焼け残った電気室の建物を利用
して、紙の博物館の前身である「製紙記念館」が 1950年に
設立されたものです。

現在、都電荒川線の上空には 東北新幹線の高架が貫き、敷
地に近接する地下には、首都高速中央環状王子線 が建設さ
れ、1998年に 博物館は 飛鳥山公園 へ移転しましたが、車
両の展示は叶いませんでした。


▼トタン屋根が架けられた時代の記録
王子製紙4号
▲屋根の支柱が客車に被ってしまったのがいただけません・・


4号機は、苫小牧軽便鉄道(現 JR北海道日高本線の一部)に
も在籍し、B1形を名乗っていた時代がありました。
1927(昭和2)年8月1日の国有化に伴い「鉄道省籍」となり、
この時代は、ケ500形(ケ504)と改番されていたようです。

そんな歴史ある道産子の機関車が、ここ「王子の地」に やっ
てきたのでした。


■王子製紙4号機 と 貴賓車 に 会いに行く
 博物館が「飛鳥山公園 」へ 移転する際、車両は、苫小牧
 へ戻ることとなり、生まれ故郷で余生を送っています。

 苫小牧駅より5分の「アカシア公園」に保存されています。
 →保存車のページ で その姿を見ることができます

 帰郷後、うれしいことに テンダー車 が 復元されました。 


          *  *  *


※追伸
 飛鳥山公園に移転した「紙の博物館」は、現在は入館有料。

 「紙の博物館」は、王子製紙が保有していた 収蔵資料 を
  中心として運営されていましたが、現在は140社以上の
 紙関連企業の支援で運営されている 公益財団法人 です。
  →公式サイトはこちら

「飛鳥山3つの博物館」(紙の博物館・北区飛鳥山博物館・
 渋沢史料館→今話題の「渋沢栄一」氏の史料館)が見学で
 きる3館共通券もあるので、飛鳥山ご訪問の際は、共通券
 のご利用がお得かと存じます。
飛鳥山3つの博物館
 (現在は、緊急事態宣言により休館、共通券も一時販売を
  中止しているようなので、最新情報をご確認ください)


博物館が休館なら、王子駅南口 から 飛鳥山公園 へ架かる、
東北本線・東北貨物線を跨ぐ 歩行者専用橋 から、行きかう
列車を眺めましょう。

▼歩行者専用橋から撮った 上野行ゴハチ牽引客レのスナップ
王子_EF58
▲右側が京浜東北線王子駅 右下が王子駅南口改札への歩道

現在は 見れる車両 も 限定されてしまいましたが、この時代
は、終日飽きの来ないタダで楽しめる最高のスポットでした。


GW 行ったつもりシリーズ ~王子製紙4号機 探訪~
おわり