GW 行ったつもりシリーズ ~西武鉄道SL探訪②~

第2回目は、西武山口線 の おとぎ列車 時代へ。

▼SL探訪②の場所 (当時は 遊園地前 - ユネスコ村
西武_車内補充券②
▲多摩湖線経由で 山口線の「遊園地前駅」へ向かいます▼
西武Nゲージ_西武遊園地
▲山口線との乗換駅となる多摩湖線イメージをモデルで再現

 多摩湖線・西武遊園地駅から、山口線・遊園地前駅へ
 向かいます。(当時の駅名で綴っています)


<西武山口線>
 SL運転当時の山口線は、軌間762mm のナローゲージで
 延長3.6km、駅設備2箇所、交換設備2箇所で、腕木信号
 機、タブレットによる運行で、交換設備を持つ「中峰」と
 「山口」の2箇所は「信号場」の分類でした。

 遊園地前駅 - 中峰信号場 - 山口信号場 - ユネスコ村駅
              1.2km        1.3km         1.1km  


 日本における鉄道開業100年にあたる 1972(昭和47)年
 に記念行事として山口線にSLを走らせようということを
 きっかけに、蒸気機関車による運転が始まったのでした。


■1形 2号機
 ・1911(明治44)年、独・コッペル社製 C形9t機
 ・新潟から来たことから「謙信号」の愛称が付けられた

▼頸城鉄道の2号機を借り入れてSL運転を開始しました
西武山口線_運転記念
頸城鉄道の2号機は、もともとは土木工事請負業者である
大丸組さんが、品川沖埋め立て工事(現在のJR品川駅や
東京総合車両センター付近)を実施する際に輸入した5両
のうちの1両です。

▼遊園地前駅を出発した1形2号機
西武SL2号機_山口線
  (出典:保育社 日本の私鉄2 西武)

工事終了後いつくかの私鉄に売却され、この車両は流山鉄道
4号機を経て頸城鉄道に入線したといわれています。

▼鉄道の日記念レオカードの台紙の表紙を飾った2号機
西武SL2号機_山口線2
▲黒光りした車体に赤いプレートがお似合いです


山口線での活躍終了後は、頸城鉄道へ返却されました。

 →1形2号機に会いに行く
  新潟の「くびき野レールパーク」で保存されています。 


■2形 1号機
 ・1913(大正2)年、独・コッペル社製 B形9t機
 ・1形とペアということで「信玄号」の愛称が付けられた

▼山口検車区 で お昼寝中の2形1号機
西武SL1号機_山口線
▲SL列車は人気があったため、岡山の井笠鉄道からも
 コッペルと客車も借用して、2列車体制となりました

 井笠鉄道コッペルの特徴としては、比較的長距離の運行
 であったことと、降水量の少ない地域で給水可能駅が限
 られた背景から、運転台前方に大型のサイドタンクを追
 加搭載していることが特記されます。

 山口線での活躍終了後は、井笠鉄道へ返却されました。

  →2形1号機に会いに行く
   岡山の「井笠鉄道記念館」で保存展示されています。


■5形(2両)
 SL列車の人気により、1977(昭和52)年に、自社の蒸気
 を走らせることとになり、1973(昭和48)年 に、台湾の
 精糖会社から購入したCタンク機があったことから、これ
 を整備し、運行することとなった蒸気機関車です。  

▼5形 527号機
西武SL527号機_山口線
▲1922(大正11)年、独・コッペル社製

  (出典:保育社 日本の私鉄2 西武)

引退後は、しばらく 西武園ゆうえんち内のレストランに移設
展示された後、2011年(平成23年)6月に台湾 高雄市にある
財団法人陳中和慈善基金会所有の博物館に移設されました。

→西武園ゆうえんち 展示時代
 Wikipedia(西武5形蒸気機関車


5形 532号機
西武山口線_SL 527
▲1928(昭和3)年、独・コッペル社製

1977(昭和52)年~1984(昭和59)年まで山口線で活躍
した後、1993年(平成5年)10月に31形客車4両(35~38)
と共に、丸瀬布町(現遠軽町)に譲渡され「丸瀬布森林公
園いこいの森」に 静態保存 されました。

▼山口線開通30周年記念を飾った 5形532号機
西武山口線_30周年記念
▲ダブルルーフを持つ赤い客車は 井笠鉄道開業時の車両


          *  *  *


5形は1形2形より大型となったことから、山口線の橋梁の
改築工事とトンネルの撤去工事などが行なわれました。

▼タブレット交換する 満員御礼 の おとぎ列車
西武山口線_おとぎ列車
(出典:保育社 日本の私鉄2 西武)

当時のSLブームもあって、既存の構造物に手を加えてでも
大型蒸気を運転するその集客力は、絶大な時代でありました。


GW 行ったつもりシリーズ ~西武鉄道SL探訪~
つづく