Nゲージ・魅惑の珍車(912形)

東海道新幹線建設工事用に、在来線のDD13形を標準軌化して転用
されたのが起源となる " 912 " 形機関車です。

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その後、岡山開業、博多開業、東海道地区増強用と仲間を増やし、
総勢20両が各保線所に配備されました。

モデルの世界では、純正な " 912形 " の製品化はありませんが、
"DD13形 " 製品をベースにした、"912形タイプ " が 幾つか
ラインナップされました。

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▼モデル化 第1号は、トミーナインスケールさんの "912" 形です。
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ナンバーは「912-1」と、しっかりと表現されております。

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▼2番手のモデルは、マイクロエースさんの"912"形です。
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ナンバーは「912-2」とされ、トミーナインスケールさんの
追番になっているところが嬉しい限りです。

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▼3番手のモデルは、ホビーセンターカトーさんの"912"形です。
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このモデルには、他社のモデルにはなかった「アトム」(密着連結器
を取り付けたアーム)が、密着連結器ともども表現されており、一番
" 912 " 形 らしい姿となりました。

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各社のモデルとも、前照灯が一灯式の車両をプロトタイプとしており
ますが、実車には前照灯が二灯式の600番台から改造された車両も
ありました。

600番台から改造されて、2011年まで博多総合車両所内で車両移動
機として活躍していた "912-64" 号機は、現在、京都鉄道博物館
に前頭部のみのカットボディーが保存され、「アトム」を取り付けた
状態の姿を見ることができます。

日本の大動脈を影で支えた"縁の下の力持ち"に拍手!


■新幹線車両称号のお話
 東海道新幹線建設工事時代の車両形式は、数字4桁を用いていたため
 "912"形も、もともとは"2000"形という形式でした。
 開業時に車両称号規定3桁の分類に則り、"912"という形式となり
 ました。

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百の位の"9"は"事業用車"、十の位の"1"は"機関車"、一の位の"2"は
"小型機関車"を意味します。
百の位の"0~7"は"営業用車"("0"は表示しない)、"8"は 規定上、
「定義なし」とされましたが、当時の国鉄内部では「新幹線貨物用電
車」を想定していたため、空番としていました。

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その後、百の位の"営業用車"のうち"奇数"は、東海道山陽新幹線、
偶数は、東北上越新幹線に振り分けられ、現代の"700"形式まで、
このルールを律義に守って貫いてきました。

また、構想に終わった新幹線貨物用電車用にとってあった"8"は、
九州新幹線にあてがうことになり、晴れて「つばめ」には"800"
形式が与えられました。

これにて百の位は、"6"のみが未使用になっておりますが、もとも
とは、JR東日本さま初代MAX車"E1"系が"600"形式となる
予定でした。
しかし、この先規定上の番号切れになることに加え、国鉄から分割
民営化された新会社となったことで、JR東日本さまは、1桁目に
"E"を付与する独自の道を歩むことになりました。

その後も、JR西日本さまの"W7"系(北陸新幹線)や、JR北海
道さまの"H5"系(東北・北海道新幹線)の呼称も、これに追従す
る流れになりました。


Nゲージ・魅惑の珍車 (912形機関車)
おわり