思い出のスナップ「ゆめ交流博」号
     ~仙台臨海直通~

1997年7月に「第8回ジャパン エキスポ」として、宮城県の
仙台市宮城野区で「国際ゆめ交流博覧会」が開催されました。

▼仙台市交通局 プリペイドカード
PRC_仙台交通局_ゆめ博
▲博覧会のテーマは「世界をむすぶ 人と心」

開催期間中、会場に近接する「仙台臨海鉄道・仙台西港線」
に臨時駅が設置され、東北本線・仙台駅から仙台臨海鉄道線
へ乗り入れる臨時列車「ゆめ交流博」号が運転されました。

▼ゆめ交流博号のオレンジカード

ORC_ゆめ交流博号
キハ110系4両編成が充当され、博覧会のマスコットキャラク
ター「パピットくん」が描かれた「ゆめ交流博号」の大きなヘ
ッドマークも取り付けられました。


▼仙台駅に入線した「ゆめ交流博」号

ゆめ交流博号_03_仙台
▲もと「秋田リレー」号用の300番台が運用に就いていました

前記事「リアス・シーライナー」のプチ乗車を終えて仙台に
トンボ帰りした小生と合流した、乗り鉄の知人達と一緒に、
「ゆめ博」号に乗車。

しかし我々は車内の座席に移動することなく、仙台→仙台港
間で先頭となる キハ110-302 で、いい大人達が「かぶりつき」
ポジションを確保して、終点まで過ごすことに・・。


▼キハ110には 臨時駅の方向幕もきちんと準備されていました
ゆめ交流博号_05_仙台

仙台を発車した列車は、東北本線を下り、仙台臨海との接続駅
「陸前山王」駅構内で上り線側へ渡り、構内右手に広がる側線
に入線。停止位置を示す標識は見当たりませんが、代わりに仙
台臨海さんの運転手さんが、直立不動でお待ちかねしており、
ここで運転停車。JRの運転手さんから、仙台臨海の運転手さん
へ交代しました。

▼側線停止位置で待機する仙台臨海さんの運転手さん

ゆめ交流博号_07_陸前山王
▲構内の傍らには まだ「ワム」が連なっていました

▼仙台臨海鉄道さんの路線略図

仙台臨海鉄道 路線略図
▲臨時駅「ゆめ交流博前」は 仙台西港線上に設置されました

▼運転停車中に 東北本線上り快速列車 とご対面
ゆめ交流博号_09_陸前山王
▲側線一面に広がる「緑の絨毯」が美しいです
 正にディーゼルカーにまとう「東北地域本社色」の緑ですね

▼仙台臨海鉄道・臨海本線へ進入 出発進行!

ゆめ交流博号_11_陸前山王
▲▼臨海本線には 途中まで架線が張られていました
ゆめ交流博号_12_陸前山王
▲「40両」の標識は 貨物専用線 ならではの数値ですね
 陸前山王駅からまだ近い位置なので、貨車の入換等?
 で JR の EL がこの辺りまで入線する機会が、あるの
 でしょうか。

沿線には「ゆめ博」号を撮影する方もちらほらとおりました。

▼臨海本線の上を 仙石線 がクロスする地点

ゆめ交流博号_13_仙臨仙石交差
▲残念ながら仙石線の電車との出会いは叶いませんでした・・

▼「仙台港」駅に入線

ゆめ交流博号_15_仙台港
▲左手には機関区があり、DD13 に似たDLが休んでいました

列車は仙台港駅で再度運転停車。列車はここで向きを変え、
仙台西港線へ進みます。西港沿線には大きな倉庫、遮断機の
ない警報器だけの大きな踏切などがあって、距離は短いもの
の、臨港線独特の風景を堪能しました。

西港へ進路をとる左カーブ上に設けられた、東北で唯一の
信号機のある踏切をゆっくりと抜けると、この列車の終点、
「ゆめ交流博前」駅に到着です。

▼「ゆめ交流博前」駅に到着した「ゆめ博」号

ゆめ交流博号_17_ゆめ交流博前駅(臨)
▲臨時駅なので屋根はありませんが、ホーム上面はちゃんと
 アスファルトで舗装されていました

▼「ゆめ交流博前」駅の出入口は風船のアーチで飾り付け

ゆめ交流博号_19_ゆめ交流博前駅(臨)
ゆめ博には JR東日本さんも パビリオン に出展していた関係
もあって、JRの駅長の帽子をかぶって「JRゆめステーション」
の襷をした 綺麗なお嬢さん が、お出迎えしてくれました。

事前学習しておいた博覧会のテーマ「世界をむすぶ 人と心」を
ネタに、お嬢さんとしばしの雑談、会話も盛り上がり、その後
に記念撮影も OKしてくれました。

ゆめ交流博号_21_ゆめ交流博前駅(臨)
「事前学習」したことは 必ずどこかで 役に立ちます・・はい。
国営放送某番組の名セリフ「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
は、正にこう言ったことにあると、改めて噛み締めた一幕で
ございました・・。

お嬢さん、今もお元気でお過ごしでしょうか。
お忙しい中、おじさんと長話にお付き合いいただき、ありが
とうございました。


▼博覧会MAP

ゆめ交流博覧会場MAP
※国際ゆめ交流博覧会についてはこちらをどうぞ(Wikipedia)


▼最後に「ゆめ博」号と「リアス・シーライナー」 の並びを
ゆめ交流博号_02_仙台
▲三陸鉄道さんの気動車が掲げる「仙台」の幕は貴重ですね

「ゆめ交流博前」の駅名が入った切符を記念に残すべく、翌日
改めて保存用の乗車券を、子供料金で購入しておきました。

▼駅名はハンコが準備されていました
ゆめ交流博_普通乗車券
▲四隅には「レールの断面」があしらわれていますね


以上、ディーゼルカーづくしの 仙台訪問記 でした。


▼余談
 仙台臨海さんの DD13に似た DLは「SD55」という形式
 ですね。Nモデルの世界にも Tomix さんから 来年1月に
 製品化されることになりました。→新製品情報


          *  *  *


■追記   2021.7.10
 コメントを頂戴した<宮城野貨物様>のご研究内容から、
 仙台港の機関庫前に佇む機関車の中に、DD3501 と思わ
 れる機体がいた可能性があるとのご見解記事を拝見し、
 当時同行した仲間達に、同機の記録がないか打診しまし
 たが、残念ながら皆無でした・・。

 代わりに、機関車部分を拡大した画像をアップしました。

▼一番左に3両連なっている真ん中の機体が DD3501 ?
ゆめ交流博号_15_仙台港_拡大
▲キャブの塗装はグレーで 側面はレッドに見えますね・・

▼画像がつぶれはじめる直前まで 更に拡大した画
ゆめ交流博号_15_仙台港_拡大の拡大
▲前後の機関車より背が低く、台枠は白塗装に見えます

同行仲間から得た別の収穫として、DD3501 の ナンバー
プレートのオークション(終了済)が 過去にあった旨の
情報を得ました。出品~落札 の日時が定かではありませ
んが、該当品が掲載される一覧表の締切日が 2019/8/25
となっているので、約2年前の取り引きのようですが、
出品に至るまでの経緯も気になるところですね。
→該当オークションサイト は こちら


思い出のスナップ「ゆめ交流博」号 ~仙台臨海直通~
おわり