E991系 交直流試験電車「TRY-Z」

1994年にJR東日本が製作した、交直両用試験電車です。

▼編成図

E991編成図
この試験車は勝田電車区に配置され、常磐線の松戸〜我孫子間
で 180 km/h、強制式車体傾斜制御を用いて中央本線曲線区間
で、本則 + 45 km/h の試験も実施しました。

1999年3月に廃車されるまで、その名のとおり各種試験項目に
「トライ」し、以後の車両開発に足跡を残しました。


▼クモヤE991-1
ORC_991_2
▲オレンジカード(東北地域本社 販売品)

運転席部分のみが突起して前方に飛び出した斬新なデザイン。
「安全で操縦しやすい運転台はどうあるべきか」という観点
から生み出された形状の旨。

この運転台の部分を中央に持ってきたら、ゼロ戦の趣ですね。
機銃を隠し持っていそうな雰囲気もなきにしもあらず・・。


▼サヤE991-1

サヤ991_01
▲T車にパンタと主変圧器などの高圧機器を装備しています。
 車体は新幹線の車両にも見えてきますね。


▼クモヤE990-1
ORC_991_1
▲オレンジカード(水戸支社 販売品)

こちらの形状は、ホーム通過時の列車風低減の解析結果から
導き出されたデザインだそうです。


■先頭車を別アングルから
▼クモヤE991-1 

クモヤ991_02
▲一見すると「こだま形ボンネット」車のDNAを感じます。

▼こちら側のアングルは 新幹線のフォルム を連想させます。

クモヤ991_03
▼正面から見ると全く別の表情ですね。ボールみたいです。
クモヤ991_01
▲色使いとライトの形状から晩年の新幹線200系リニューアル
 車っぽさがありますが、顔つきは 外国型 の車両に見えます。
 勝手な主観では「ドイツ鉄道」にいそうな顔立ちです。


▼クモヤE990-1

クモヤ990_02
▲このアングルでは リニア MLU00X1 の形状を連想させます
クモヤ990_01
▲正面から見ると「たまご」の形状そのものですね。
 後部の車両より、明らかに膨らみがあることが判ります。



■車輛パンフレッド
▼表紙

E991 パンフ_0001
▲ロゴマークがかっこいいです

▼本文
 (全10ページ)
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▼裏表紙
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▲JR東日本本社の住所が まだ「丸の内」時代のものです

このパンフの「白+灰+青」系のカラーは、嘗て勝田にいた
波動用車両 イルカの485系編成 の塗装を連想させますね。


→常磐線 我孫子駅に停車中のスナップ は こちら


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小生もこのパンフのカラーリングの影響を受け、架空モデル
697系」制作時に、塗装のヒントとさせていただきました。


E991系 交直流試験電車「TRY-Z」
おわり