国鉄の請求書在中封筒

国鉄から発行する「請求書」を送付する封筒です。

封筒には「支払請求書在中」と 予め印刷されていて、
請求元、請求先を、電算機(コンピューター)で直接
印字する汎用様式と、請求元が予め封筒側に印刷され、
請求先のみを印字する様式の、2種類が見られます。

■様式その1(請求元変動印字版)
▼請求元に「日本国有鉄道」とだけ 予め印刷された封筒
JNR_0023
▲請求先 と 請求元 の 両方を印字するタイプ

まだ電算機が漢字対応されていない時代のためか、文字は
1バイト系の数字とカタカナのみで印字されています。

カナを読むと「国鉄本社 資金課 徴収係」 から差し出され
た封筒のようです。

電話番号欄に、公衆電話(電電公社)と 鉄道電話 の 2面
あるのが、国鉄らしい体裁です。
また、公衆電話の 東京03局 の電話番号体系も、現代より
1桁少ない桁になっているのも、時代を物語ります。


■様式その2(請求元固定印刷版)
▼「日本国有鉄道 秋田鉄道管理局会計長」の文字が予め
  印刷された封筒
JNR_請求書_秋田局
▲こちらは 請求先 のみを 印字するタイプ

電話番号も、請求元が固定されることから、封筒側に公衆
電話番号が予め印刷されています。
しかし汎用版にあった「鉄道電話」の表記はありません。

こちらのタイプは、各鉄道管理局毎に同類の封筒があった
ものと推測されます。


どちらの様式も、封筒の内面には 小さな J.N.R マーク が
紙面一杯に印刷されており、透かしによる情報漏洩対策が

施されています。
表面からも J.N.R マーク が うっすらと見えますね。

▼このマークが整列して並んでいます
JNR_

          *  *  *

印字は電算機で自動処理していたと思われますが、封筒に
は「切手」が貼られているので、取引先の数も多かったで
しょうから、事務担当者様は、請求書の封入と共に、重さ
別の「切手貼り」も、大変な作業だったことでしょう。
切手貼り
切手貼りを省力化する「料金後納」「料金別納」などと
印刷されたバージョンの封筒があってもよさそうですね。


国鉄の請求書在中封筒
おわり