寝台特急「カシオペア」の専属雇用もありました
    ~鉄道車両と触れ合うお仕事~


営業列車の身支度を行う、車両基地や折り返し駅などでは
車両の整備に関わる多くの方々が、携わっております。

本数は激減しましたが、一番手間のかかる仕事が盛りだく
さんとなるのは、個室主体の列車や寝台列車でしょう。
カシオペア 2
尾久客車区で担当していた最盛期の「カシオペア」は、その
最たるもので、1編成しかない運用で、寝台が個室単位に1
階と2階に配置される構造の中、整備に使える時間にも制約
があったことから、整備が発生する日に限って働いてもらう
「カシオペア専属要員」を確保する雇用がありました。

▼求人票 その1
求人票-カシオペア
▲カシオペア専属の求人票(2004年)

注目すべきは、仕事の内容と就業時間。
→寝台列車カシオペア号の車内清掃
→休みは月水土

休みの「曜日」が3日間指定されており、当時のカシオペア
運用計画に追従しています。
「但しカシオペア運転日は勤務日となります」という一文が
専属要員ならではの働き方ですね。
カシオペア
勤務時間は休憩なしの 10時15分 から 13時15分までという
時間割りで、出区時間から導き出されたと推測される鉄道の
現場らしい条件です。

また、勝手な思い込みをしていたのが、就業場所への最寄駅
は「尾久」駅ではなく、京浜東北線の「上中里」駅となって
いるところが、新たな発見でした。


▼求人票 その2
求人票-尾久寝台車
▲尾久客車区での寝台列車外板清掃の求人票(2004年)

こちらの求人票は、カシオペア専属ではないものの、同時期
に募集していた "寝台列車" という幅のある括りでの仕事で
上野に発着する寝台列車の入区から出区までの間の日勤勤務
で、8時20分から15時10分までという時間割りで、4日勤務
後に2日休みというローテーション雇用がありました。
寝台車
こちらは12時から13時20分まで 80分の休憩がありました。
カシオペア専属雇用と時給差はなく どちらも1,050円でした。


▼求人票 その3
 私鉄特急の整備作業も覗いてみました。
求人票-小田急
▲小田急ロマンスカーの清掃業務の求人票(2004年)

有料特急本数が多い、小田急さんを例に見てみました。

こちらの求人票は、ロマンスカーという表現はなく、特急車
という表現方で、新宿駅での折り返し時の車内清掃と付帯作
業の業務で、勤務時間は10時から19時の間で6時間のシフト。
時給は平日が950円~1,000円、土休日が 1,000円~1,100
円で、平日は尾久客車区の方が50円高く、土日は小田急の方
が50円高い、という差がありました。
小田急ロマンスカー新宿
この時代においては、おおよそこのラインが整備作業の時給
としての平均額だったのだと思われます。

両社間で最大の違いは、小田急さん側には 最大30,000円の
「賞与」が 前年度の実績として示されていました。
一方、尾久客車区側は、金額はわかりませんが、時間給とは
別に「皆勤手当」の手当支給があることが示されていました。

           *  *  *

秒単位で運行される列車に携わる業務は、平時から常に時間
に追われる状態ですが、ひとたびダイヤが乱れると、突発的
な制約や対応が、更に生じる大変なお仕事です。
いつも気持ちよく列車を利用できるのは、整備作業に従事し
てくださっている方々のおかげであり、あらためて感謝を申
し上げます。


※求人票:職安OUTPUT (実写)  
※カシオペア:KATO初代モデル
※24系25形:Tomix初代モデル
※10系寝台:KATO初代モデル
※ロマンスカー:小田急新宿駅特急ホーム壁面(実写)



寝台特急「カシオペア」の専属雇用もありました
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おわり