札幌市電 250形

路面電車の実車記録をもうひとつ。
札幌市交通局が運行している路面電車「札幌市電」の記録です。
「札幌スタイル」と呼ばれる丸いデザインの道産子電車です。

下の写真は、今から約40年前に撮らえた250形電車です。
250形電車の車体は、過去に導入された日本初の路面気動車
"D1020形"のデザインが継承されたもので、丸みのある正面
1枚窓の札幌市電特有のスタイルです。

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写真の「2」系統の電車は「北 24 条 - 教育大学前」を結んでいた
系統で、途中札幌駅前を通っておりました。
"教育大学前"という停留所名は、現在は環状線の"中央図書館前"と
いう停留所名に変化しており、今では見ることができない表記です。
また"北 24 条"は、地下鉄南北線の駅にその使命を譲り、路面電車の
路線自体が廃止になっており、札幌駅前からも市電の姿が消えました。

下の系統図は昭和55年4月現在のものです。
地下鉄網が整備される前は、東西南北に路線がありました。
札幌市電路線図S55
現在は系統図左下の"U"の字に見える部分を回る、環状運転1系統のみ
となりましたが、興味を引くのが全長8.9Kmとなった環状線は以下の
4つの路線名で構成されているところで、業務上の場所を示す書類など
にもこの路線名が記されています。

▼(1) 山鼻線
  (すすきの~中央図書館前)
▼(2) 一条線
  (西4丁目~西15丁目)
▼(3) 山鼻西線
  (西15丁目~中央図書館前)
▼(4) 都心線
  (西4丁目~すすきの)


            *  *  *

250形電車は、1961年に誕生した車両ですが、主要機器は廃車となった
500形の機器が流用されており、500形は1948年に製造されたものです。
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1990年代に車体更新工事を受けた際、運転席用の換気口と方向幕
が一体化され、前照灯は腰部に2灯並び、後に方向幕も環状運転が
行われる前に "LED" 化されるなどしてイメージはガラリと変わり、
記録の顔つきとカラーは、過去のものとなりました。

土佐電600型同様、誕生から半世紀以上を経過した現在も大切に
扱われ、現在も北の大地で元気に活躍しております。


■新たなステージへ
 札幌市交通局は、路面電車事業の今後の運営について2020年度に
 上下分離することを表明しており、施設と車両の保有整備は交通局、
 旅客運送は一般財団法人札幌市交通事業振興公社が担うとされており
 今後の展開に注視したいと思います。

 ▼札幌市交通局
  https://www.city.sapporo.jp/st/shiden/jyougebunri.html 

 ▼一般財団法人札幌市交通事業振興公社
  http://www.stsp.or.jp/ 
   ※事業内容→交通資料館のページにある"360度VR交通資料館"へ
    移動すると、保存されている過去の実車などが閲覧できます。




札幌市電 250形
おわり