急行「赤倉」号  VoL.3
~キハ58系 12両編成の日~

名古屋 - 新潟間を、中央本線・篠ノ井線・信越本線経由で
結んでいた、ディーゼル急行時代の 急行「赤倉」号です。

同じ列車の掲載3回目となりますが、今回の記録は1978年。
稲刈りも終わり、農作業の影響がなくなった季節を狙って、
グリーン車が2両連なる走行風景を撮りに、いざ出陣です。

▼新潟発 名古屋行 2802D の 急行「赤倉」
キハ58_赤倉_12両編成_1
▲3,4号車の キロ 以外は、全て キハ58 による 強馬力編成

急行列車なので、正面のおでこの幕には「急行」を掲げる姿
を想像するも、やってきた列車の幕は、まさかの白幕・・。

「全区間架線下を走るディーゼル急行」という印象を与える
ため、架線柱が並ぶカーブ区間で編成全体が入る構図でねら
うも、この日やってきた「赤倉」は 12両 という長い編成で
最後尾がギリギリ入るカットとなりました。

急行にも グリーン車2両が 連結された時代がありました
  (出典:日本交通公社 時刻表 1978.10)
編成図_赤倉_197810
所定10両でしたが、乗車率が高かったためか、名古屋方に
 2両増結した姿を見る機会が多かったように
記憶してます

キハ58系列の長編成対応車では、最大で15両編成まで、エン
ジンは23基まで制御可能な仕様でしたが、赤倉はキロ以外が
全車キハ58の組成であったことから、12両編成時のエンジン
数は、ギリギリの22基が唸りを上げて走行しました。

又、指定席車のみに冷房車が連結された<赤倉>の編成では、
1,2号車の冷房電源は、隣のキロ28 2500番台車から供給す
るという、当時としては珍しい編成となっていたのが、特記
すべき点でしょうか。

▼1号車~4号車のズームアップ
キハ58_赤倉_12両編成_2
撮影当時のキロにはまだ薄緑色の等級帯が入っていました

制御可能なエンジン数に、冷房用電源の供給能力についての
理解を深めると、当時数多く走っていた多層建て列車の組成
は、その運用やダイヤ構成とともに、正に職人の神業です。
分割併合を繰り返す気動車列車運用におけるコアな難問には、
「サボ」や「幌」の運用もありましたね・・

その点「赤倉」では、全車が全区間を単独運転する列車でし
たので、頭を悩ます要素は少ない気動車列車でありました。

▼2802D の 後追いスナップは、成功したかと思いきや・・
キハ58_赤倉_12両編成_3
▲12両編成を意識していなかったため、先頭部分が架線柱に
 被ってしまいました・・

増結車最後尾の幕には「急行」としっかりと表示されていま
したので、まあ「よし」と 言い聞かせた1枚に・・。

DMH17H ディーゼルエンジン22基が、唸りを上げる豪快な
サウンドと、独特の排気臭を残して走り去る光景は、今でも
忘れることはできない、思い出に残る名場面となりました。


          *  *  *


当時「赤倉」の自由席は全車非冷房車、夏場なら窓を開けて
「のり鉄&おと鉄」が堪能できたのに、この列車で全区間を
完乗しておかなかったのが大きな心残りです・・


急行「赤倉」号  VoL.3
~キハ58系 12両編成の日~
おわり