485系 特急「ひたち」号(国鉄時代・ボンネット車)
 ~常磐線中距離電車の 赤電 と 白電 との共演~

1枚目の写真は、約半世紀前の上野駅で撮影した、エル特急
「ひたち」号 の ボンネット車のスナップです。

▼当時の「ひたち」は、高架ホームからの発着がデフォルト
 で、国電各線との乗り換えには便利な計らいでした
ひたち & 415 上野1
▲お隣11番線には、新製間もない あずき色 の 415系が活躍
 をはじめた頃で、久しぶりにピカピカの赤電を見ることに
  (もう少し " 引き " で 撮るべきでした・・)

左端手前に写る、おんぶされた赤ちゃんも、今では 50歳代
を迎える時間が経過しました・・。
旅客用エレベーターなど駅のバリアフリーはまだまだ皆無で、
ベビーカーすらまだ普及していない時代、両手に大きな荷物
を持って、赤ちゃんをおんぶする日本の母親の姿は、当時は
あちらこちらで見られた「日常の光景」でしたが、最近では
めっきり見る機会が減りました。


2枚目の写真は少し時代が進んで、つくば万博の開催に向け
て、従来の赤電から白電へ塗り替えが進む常磐線中距離電車
と、ボンネット <ひたち> との共演です。 

▼白電に変身した 403系デカ目ちゃん と並んだ「ひたち」
ひたち & 415 上野
▲お天気に恵まれず、空の色も白電と同化してしまうような
 曇り空で、少々暗い画面での記録となってしまいました・・

赤電から白電へイメージを脱却した常磐線中距離電車ですが、
当時はまだ初期車の 401系、403系 も多かったため、彼らを
接近して見ると ”年増の厚化粧” 感が 否めませんでした・・。

▼こちらは上の 463M 最後部の 403系赤電 の デカ目ちゃん
463M_赤電_最後部_上野
▲白電化の過渡期は、赤電+白電の混結編成が見られました

この「赤電」の姿こそが、本来の純粋な常磐線中距離電車の
姿だったのですが、常磐線の白電化後は、他線区で活躍する
同種の一族までもが、このカラーを脱ぎ捨てていってしまい、
残念に思いました。
 

3枚目はオレカの写真となりますが、東日本地区では見る事
ができなかった装いの 485系 が、常磐線を駆け抜けました。

▼九州地区から転属した姿のままで先頭に立った クハ481

ORC_485_ひたち_ボンネット
▲ヒゲなしで 60Hz編成を現していた「赤+クリーム帯付き
 スカート」が、そのままの状態で使われたクハは、上野口
 では目を引く存在になりました


--(もけい鉄 雑談)--------------------------------------------------------
 この装いのクハで運転された「ひたち」の Nゲージモデルが、
 最近になって Tomix さんから セット品として発売されましたね。
 基本セットに含まれる モハ484 も 屋根上のガイシの数を変えるなど、
 従来製品と差別化を図ってバリエーションを増やされています。→
 あの手この手で製品化されると、コレクターは切りがありません・・。
 クハを単品で販売してくれたらいいものの、いったい何編成買わせる
 気なんでしょうか・・。
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常磐線の元祖中距離電車、低運転台の401系デカ目ちゃんと、
特急ひたちとの並びも狙っていたのですが、そのチャンスは
つかめませんでした・・。唯一、上野でボンネット特急との
並びを撮れたのは、181系 特急「とき」との1枚だけに終わ
りました。→
(過去記事:181系 特急「とき」号 ~赤電との並び~)


          *  *  *


▼おまけ(こちらは 白電 と 453系急行「ときわ」との並び)

453_ときわ_1
(過去記事からの再掲)

常磐線の中距離電車には、白電になってからの時代により多
く乗ることとなったことから、常磐線のイメージは、未だに
白電、オール普通車、上野発着、ワンカップ大関・・、という
印象が脳裏に色濃く焼き付いており、現代の、ステンレス、
グリーン車付き、品川行、なんていう綺麗な電車は、未だに
違和感を感じてしまうのでした・・。


485系 特急「ひたち」号(国鉄時代・ボンネット車)
 ~常磐線中距離電車の 赤電 と 白電 との共演~
おわり