皇太子殿下御成婚記念乗車券 と フリーきっぷ
~1993.6.9 は この年限りの祝日でした

30年前 の 1993年6月9日は、皇太子殿下(現 天皇陛下)
御成婚を記念して、
この年限りの国民の休日となりました。
皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀)
(1993年 平成5年6月9日水曜日=祝日)

これを祝して、全国の鉄道会社さんでは「御成婚記念切符」
などが挙って販売され、
JR東日本さんもご多分に漏れず、
主要駅発の記念乗車券3枚セットが各地で販売されました。


■JR東日本さんが販売した「皇太子殿下御成婚記念乗車券」
  (記念乗車券の絵柄は、JR東日本さん各駅同一のもの

▼記念乗車券のケース(表)
皇太子殿下御成婚記念乗車券_1
記念乗車券のケース(裏)
皇太子殿下御成婚記念乗車券_2
▲乗車券入れの大きさは、縦8㎝、横21㎝といったサイズ感

乗車券の材質そのものは、他の記念きっぷ類と同じ質感では
ありますが、
表面の印刷は、和紙を模した?ちょっぴり高級
感のあるやや光沢のある仕上げになっており、その
大きさは、
縦 7.8㎝、 横 20.8㎝ となっております。

▼記念乗車券その1
皇太子殿下御成婚記念乗車券_4
記念乗車券その2
皇太子殿下御成婚記念乗車券_5
記念乗車券その3
皇太子殿下御成婚記念乗車券_6
▲日付は 御成婚日である「5 - 6 - 9」が 印刷されています

470円区間+390円区間+140円区間=ぴったり 1,000円
とした「商売上手」なセットでございました・・。

なお、掲載の盛岡駅発行のものは、全て盛岡駅発の額面券で
構成されていますが、発行駅毎に発駅と額面構成が異なって
おり、3枚一組 1,000円の基本構成だけ揃えられたようです。

一例として 水戸駅 発行のものは、以下のような内容でした。
・常陸大子駅 から 180円区間
・福原駅 から 180円区間
・神立駅 から 640円区間

数ある発行駅の中から、小生は盛岡駅発行の記念乗車券を購
入していましたが、その理由は以下の行動によるものでした。


■JR東日本さんが販売した「皇太子殿下御成婚フリーきっぷ
 6月9日(水)が休日となったことで、JR
東日本さんでは、
 その前後となる 6月4日(金)から 6月13日(日)の 延べ
 10日間の中から、連続する2日間を全線乗り放題とする
「皇太子殿下御成婚フリーきっぷ」を同時期に販売しました。

皇太子殿下御成婚フリーきっぷ(本券)
皇太子殿下御成婚記念フリーキッフ_1
▲名前と年齢を記名し 連続2日間乗り放題で 15,000 円也

券面の利用日を振り返ると、6月4日(金)~6月5日(土)
に利用しており、盛岡運輸区の捺印を受けていることから、
まず東北新幹線に乗って「盛岡」を訪れ、盛岡駅で御成婚
記念切符を購入したようです。(←記憶が飛んでいます・・)

記憶にあるのは、盛岡→秋田→青森と北東北地域を巡った
ことと、5日土曜の夜に 夜行急行「津軽」に乗って翌6日
朝に上野に戻ったことでしょうか。このフリーきっぷの
案内には「有効
期間の翌日にまたがり乗車する場合は途中
下車しない限
り乗車している列車の終まで有効」とあ
ったので、これ
を最大限に活用していたかと・・。

皇太子殿下御成婚フリーきっぷ(案内券)
皇太子殿下御成婚記念フリーキッフ_2
▲新幹線を含む全列車自由席が利用できるというものでした

フリーきっぷが「記名式」だったのは、「券面に記名された
当人に限りご利用できます」という1文があったためですが、
これを厳格に取り締まる術はなく、あくまで1枚のきっぷを
複数人で使い回しするな、ということを示しただけのもので、
実態としては、利用者側のモラルに委ねるものでした。

またこのような「おめでたい」記念きっぷにあやかる機会が
巡ってくるといいですね。


          *  *  *


今年で結婚30周年を迎えられた天皇、皇后両陛下。一般国民
における結婚記念日30年目は、真珠婚式(しんじゅこんしき)
となりますので、これに便乗して?30年という重みに匹敵す
る「真珠」をおねだりされて 
冷や汗 を かいたものですが、
皇室では どのような ”しきたり” が あるのでしょうか。
お召し1号編成_陸羽西線_1
”お召列車”で国内巡礼なんてことがあると嬉しいのですが・・


皇太子殿下御成婚記念乗車券 と フリーきっぷ
~1993.6.9 は この年限りの祝日でした
おわり