気まぐれスナップ「改良工事前 の 隅田川駅」
~ワムとセメントタキがいた頃 1999.2.20~
東タと並ぶ東京の2大貨物駅である隅田川駅のスナップです。
この時使ったカメラは、普段のとり鉄時には用いない、日付
がフイルムに記録されるタイプの機材だったことから、写真
には "99. 2.20" (1999年2月20日) と 映しこまれています
ので、今から 24年前のスナップとなります。
このことから、2009年7月中旬にJR貨物さんから発表された
「隅田川駅鉄道貨物輸送力増強事業」の開始前の記録である
ことが、明確なものとなりました。
▼地下鉄日比谷線 南千住駅側から 改良前の構内を見た様子
▲撮影当時、手前の更地化された地面の下では「つくばエク
スプレス」の建設工事が進められていたかと
隅田川駅の構内配線は、国鉄時代の青函連絡船の輸送能力に
合わせて、コンテナ車 18両 に対応する規格で設計されてい
ましたが、時代が進み 20両編成 の列車や、大型コンテナの
取扱が制限されるなど、時代にそぐわない側面がありました。
▼第6ホームは既に420mあり コキ車20両を捌いていました
▲左側の白い建屋は貨車区検修庫で3線分の設備があります
また、田端機関区との機関車回送のロスをなくす意図から、
機関車留置機能も整備し、田端操とを結ぶ 限りある単線の線
路容量を営業列車向けに最大化利用を図り、 運行上の効率化
と輸送力の増強を同時に実現する、複合的な整備が進められ
ることになりました。
▼隅田川駅構内改良箇所図(赤線が改良部分)
▲JR貨物さん発表の公式資料 2009年7月16日付 NEWS RELEASE より
各ホームの延長(全ホームの420m化)、ホーム幅の拡幅、
一部の番線線路延長と、機留線群、機関車検修庫の新設の
他、フォークリフト検修庫や、新たな総合事務所の建設も
進められ、工事中も駅機能を止めることなく約3年半の歳
月を経て 2013年2月13日に 整備事業が竣工するのでした。
現在の姿になってから、もう10年が経過しているのですね。
以外だったのが、この事業主体は、京葉臨海鉄道さんが国庫
補助を受け、施設を整備・保有し、JR貨物さんはその施設を
「借り受ける」という事業スキームであったことでしょうか。
▼第1ホーム側 を ズームイン
▲大きな倉庫の手前には、長編成のワムの姿がありました
地下鉄日比谷線南千住駅側から、隅田川駅構内を跨ぐ人道橋
が架けられているため、そこからこんな眺めが得られました。
▼第6ホーム側 を ズームイン
▲第6ホーム側には コキとタキの2列車が並んでいました
セメントタキ車がこの地にいたのは、貨車区検修庫の左脇に
は、東京セメント運輸さんの専用線があったためで、DE10
と タキ の間には、入換用の控車「ヒ」の姿も確認できます。
EF65とDE10の並びと共に、隅田川駅にタキが入線している
記録は、今となっては貴重な1枚となりました・・。
▼こちらは改良箇所図にある情報システム部と書かれた側の
路地から柵もなかった公道から入換中のコキを撮ったもの
▲JR生まれの コキ100系車 が主役になってきた時代ですが
国鉄生まれのコンテナも少数ながらまだ使われていました
当時は東京セメント輸送さんの専用線もまだ生きていて、専
用線脇には大きなサイロもあり、趣のあるいい被写体が目の
前にあったはずなのですが、その記録は全く行っておらず、
なんとも、もったいないことをしてしまいました・・。
* * *
この時の記録は正に「気まぐれ」で、常磐線沿線に住む知人
宅を訪問した帰り道に、南千住駅で目に入った隅田川駅に吸
い寄せられ思わず途中下車し、せっかくだから今の風景でも
撮っておこう・・と、たまたま別件で持ち歩いていた日付が
入るタイプのカメラを向けたものだったと記憶しております。
こんな何気ない記録も、年月が経過してから見返すと「お宝」
になってくることを実感したスナップでした・・。
気まぐれスナップ「改良工事前 の 隅田川駅」
~ワムとセメントタキがいた頃 1999.2.20~
おわり
~ワムとセメントタキがいた頃 1999.2.20~
東タと並ぶ東京の2大貨物駅である隅田川駅のスナップです。
この時使ったカメラは、普段のとり鉄時には用いない、日付
がフイルムに記録されるタイプの機材だったことから、写真
には "99. 2.20" (1999年2月20日) と 映しこまれています
ので、今から 24年前のスナップとなります。
このことから、2009年7月中旬にJR貨物さんから発表された
「隅田川駅鉄道貨物輸送力増強事業」の開始前の記録である
ことが、明確なものとなりました。
▼地下鉄日比谷線 南千住駅側から 改良前の構内を見た様子
▲撮影当時、手前の更地化された地面の下では「つくばエク
スプレス」の建設工事が進められていたかと
隅田川駅の構内配線は、国鉄時代の青函連絡船の輸送能力に
合わせて、コンテナ車 18両 に対応する規格で設計されてい
ましたが、時代が進み 20両編成 の列車や、大型コンテナの
取扱が制限されるなど、時代にそぐわない側面がありました。
▼第6ホームは既に420mあり コキ車20両を捌いていました
▲左側の白い建屋は貨車区検修庫で3線分の設備があります
また、田端機関区との機関車回送のロスをなくす意図から、
機関車留置機能も整備し、田端操とを結ぶ 限りある単線の線
路容量を営業列車向けに最大化利用を図り、 運行上の効率化
と輸送力の増強を同時に実現する、複合的な整備が進められ
ることになりました。
▼隅田川駅構内改良箇所図(赤線が改良部分)
▲JR貨物さん発表の公式資料 2009年7月16日付 NEWS RELEASE より
各ホームの延長(全ホームの420m化)、ホーム幅の拡幅、
一部の番線線路延長と、機留線群、機関車検修庫の新設の
他、フォークリフト検修庫や、新たな総合事務所の建設も
進められ、工事中も駅機能を止めることなく約3年半の歳
月を経て 2013年2月13日に 整備事業が竣工するのでした。
現在の姿になってから、もう10年が経過しているのですね。
以外だったのが、この事業主体は、京葉臨海鉄道さんが国庫
補助を受け、施設を整備・保有し、JR貨物さんはその施設を
「借り受ける」という事業スキームであったことでしょうか。
▼第1ホーム側 を ズームイン
▲大きな倉庫の手前には、長編成のワムの姿がありました
地下鉄日比谷線南千住駅側から、隅田川駅構内を跨ぐ人道橋
が架けられているため、そこからこんな眺めが得られました。
▼第6ホーム側 を ズームイン
▲第6ホーム側には コキとタキの2列車が並んでいました
セメントタキ車がこの地にいたのは、貨車区検修庫の左脇に
は、東京セメント運輸さんの専用線があったためで、DE10
と タキ の間には、入換用の控車「ヒ」の姿も確認できます。
EF65とDE10の並びと共に、隅田川駅にタキが入線している
記録は、今となっては貴重な1枚となりました・・。
▼こちらは改良箇所図にある情報システム部と書かれた側の
路地から柵もなかった公道から入換中のコキを撮ったもの
▲JR生まれの コキ100系車 が主役になってきた時代ですが
国鉄生まれのコンテナも少数ながらまだ使われていました
当時は東京セメント輸送さんの専用線もまだ生きていて、専
用線脇には大きなサイロもあり、趣のあるいい被写体が目の
前にあったはずなのですが、その記録は全く行っておらず、
なんとも、もったいないことをしてしまいました・・。
* * *
この時の記録は正に「気まぐれ」で、常磐線沿線に住む知人
宅を訪問した帰り道に、南千住駅で目に入った隅田川駅に吸
い寄せられ思わず途中下車し、せっかくだから今の風景でも
撮っておこう・・と、たまたま別件で持ち歩いていた日付が
入るタイプのカメラを向けたものだったと記憶しております。
こんな何気ない記録も、年月が経過してから見返すと「お宝」
になってくることを実感したスナップでした・・。
気まぐれスナップ「改良工事前 の 隅田川駅」
~ワムとセメントタキがいた頃 1999.2.20~
おわり
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