特急「はまかぜ」号  ~キハ181系 最後の特急列車~
 <祝!キハ189系 Nモデル改良品 再生産決定>

1972(昭和47)年 3月に誕生した、特急「はまかぜ」号。

新大阪 - 倉吉間 と 大阪 - 鳥取間 に各1往復の計2往復体制
で、播但線を経由する特急列車としてスタートしました。

▼特急「はまかぜ」号運転記念入場券
切符_はまかぜ運転記念_a
▲キハ80系 による6両編成で運転を開始しました

1972年3月と言えば、山陽新幹線 岡山開業の年。
メダル_山陽新幹線開業
今年で開業50周年を迎えましたが、この時に、姫路駅接続に
よる山陰への特急ネットワークを作り上げたのが「はまかぜ」
で、先輩格の「まつかぜ」をサポートする形にもなりました。

▼運転開始当時の時刻と編成の案内
切符_はまかぜ運転記念_b
▲播但線経由と謳われるも播但線内の駅には一切停車せず・・

新大阪 - 倉吉間の列車は、全車指定席である一方で、大阪
- 鳥取間の列車には、2両の自由席が設定されていました。
後に、倉吉発着の1往復には食堂車が連結され、7両編成で
運転された時期もありました。

▼キハ181系化後 & イラスト入りトレインマークを掲げた姿
181_はまかぜ
▲まだ多くの列車が 国鉄特急標準色 を まとっていた時代 

兵庫県北部の播但地方は、関西屈指のスキー場や、城崎温泉
もひかえた行楽地帯とあって「はまかぜ」人気は上々でした。

▼歴代トレインマーク

TM_はまかぜ
(画像元:愛称別トレインマーク事典

JR化後に、播但線を走る急行列車が廃止されたことで、よう
やく「はまかぜ」が、播但線内に停車するようになりました。

また、智頭急行さんの特急<スーパーはくと> の登場や、JR
西日本さんの「北近畿ビッグXネットワーク」の構築により、
対山陰本線への運行形態が整理された結果、「はまかぜ」は
大阪駅発着で兵庫県北部地域との輸送を主要な任務とされ、
キハ181系が最後まで活躍する特急列車となりました。


▼「はまかぜ」で 有終の美を飾った キハ181系最後の姿
DVD_キハ181_はまかぜ
(ビコムさん発売のDVDジャケットから拝借)

通常期の旅客流動の変化で、徐々に短編成化されていきまし
たが、週末・祝日と、季節波動が大きいことから、多客時は
増結が頻繁に見られ、臨時列車の設定も行われています。

いつしか "蟹のシーズン"になると、列車名に「カニ」さんの
あやかりを受ける列車も運転される様になり、新たな活路を
見出すことにもなりました。

キハ181 引退後は、次世代車の キハ189系 が 活躍
シール_189_はまかぜ
▲実車写真が手元になかったので、知人からシールを拝借・・

キハ189系の前面を見るたびに思うことなのですが、ヘッド
ライトから運転席周りは、国鉄車の DNA を 感じる一方で、
テールライトの部分は、なんだか "カニ(蟹)さん" の目の
ように見えてくるのは、目の錯覚でしょうか・・。


--(もけい鉄 雑談)--------------------------------------------------------
  ポポンデッタさんから、キハ189系改良品の再生産発表がありました。
 「はまかぜ」セットの他、「びわこエクスプレス」セットもあるようです。
ポポン_189_改良版_2023
  モデルの世界でも、それなりの需要があるという証でしょうか。
  ポポンデッタさんの発表は、こちらからどうぞ
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小生は、まだキハ189系と対面できていないので、この先の

旅の楽しみとしておりますが、この車両も登場してから既に
10年以上経過しているのですね。時の経過は早いものです・・。

誕生から半世紀を生き抜いた 特急「はまかぜ」号。
この先も安泰であることを、お祈りいたします。


特急「はまかぜ」号  ~キハ181系 最後の特急列車~
 <祝!キハ189系 Nモデル改良品 再生産決定>
おわり