キハ400系 急行「サロベツ」号
~沿線の思いが叶った 急行<天北> の分身~

2022年も、いつの間にか6月の中旬を経て、もうすぐ1年
の半分が
過ぎようとしています・・はやいですね・・。

で、今回は季節の巡りが より一層はやい 北海道で活躍した
急行 <宗谷> の 一部を分離する形で 
1992年に 誕生した、
急行「サロベツ」号を。

▼雪のない大地から お花が芽吹く中を行く「サロベツ」号
ORC_キハ400_サロベツ_1
▲自然の営みは 世の中の出来事には関係なく マイペースに
 淡々と進み・・人類がこのサイクルを狂わせないように・・

宗谷本線の急行列車の歴史を辿ると、昔あった天北線を経由
する 急行<天北> が、天北線の廃止と同時に廃止され、その
立て替え列車として <宗谷> が 増発された経緯があります。

▼つい数ヶ月前までは 白い景色に包まれていた北の大地ORC_キハ400_サロベツ_3
▲モノトーンの情景がひたすら続く中を行く「サロベツ」号

ただ、同じ名前の列車が増発された措置は、沿線にはあまり
受け入れられない燻りがあったことから、<宗谷> の一部を
別の愛称として 急行「サロベツ」が 誕生したのでした。


▼ヘッドマーク と キハ400系 車体側面にある ロゴマーク
TM_サロベツ
(画像元:愛称別トレインマーク事典

側面のロゴマークには、同じ区間を走る <宗谷> <利尻>の
愛称も一緒に並べられ、異なる愛称を持つ列車の運転を望ん
だ沿線の思いが ロゴマークデザイン にも 反映されました。

数ヶ月後には また 雪にまみれる日々がやってきます
ORC_キハ400_サロベツ_2
▲宗谷本線にも 特急形車両 が 入線するようになった時代

沿線に生息する 北の野生動物 が 列車を見つめます
「親:あ、宗谷だ。子:いやいや時間的にサロベツでしょ」 

エゾシカ
▲そんな親子の会話が聞こえてきそうです・・
 くれぐれも 線路の中には入らないでくださいね・・

現在の「サロベツ」は、特急化&運転区間も旭川 - 稚内間と
変化しましたが、時間の経過に対する願いと同じで、もう少
し「ゆっくり」と歩む "列車旅" が 恋しくなります・・
ORC_キハ400_サロベツ_0
いい季節、もっとゆっくりと堪能できればいいですね・・

急行時代の「サロベツ」号でした。


キハ400系 急行「サロベツ」号
~沿線の思いが叶った 急行<天北> の分身~

おわり