思い出のスナップ「非電化時代の和田岬線」 ~キクハ35 がいた頃~

兵庫 - 和田岬間 2.7Kmを結ぶ、非電化時代の和田岬線です。

▼キハ35 の時代に掲げていた、たった一駅間を示す サボ
和田岬線_3
和田岬線は、日中時間帯に列車は運転されず、中間駅もなく、
両端駅のホームも片側となるなど特殊な路線であることから、
客レ時代にも専用の64系客車が走っていたことも有名でした。

▼和田岬駅で発車を待つ 和田岬線専用の キハ35 300番台車
和田岬線_1
▲真夏の太陽が傾き始めた時間帯でしたが 土曜日か日曜日の
 訪問でしたので 最小組成単位の2両編成での運転でした

小生は、国鉄時代と客レ時代には列車の運行時間帯に訪れる
ことがなかなか叶わず、JR化後の気動車化時代になってから、
ようやく訪問することができたのでした。

▼兵庫方には、無動力の キクハ35 が連結されていました
和田岬線_2
気動車時代は、キクハ35+キハ35 の2両1組で運用され、
4組8両が在籍しており、平日は1列車に3組を連結した
6両編成となって、ラッシュ輸送を捌いていました。

▼和田岬線用 キハ35 のデータ *( ) 内は改造種車
 キハ35    301 - 304 (キハ35 123・137・189・207)
 キクハ35 301 - 304 (キハ35 156・157・181・195)
▲JRさんの気動車編成史上、最も低出力となった定期列車・・

鷹取工場を基地としていたことも、特記すべき点でしょうか。
(工場閉鎖後は 網干総合車両所 鷹取支所)


和田岬線用の「キクハ35+キハ35」は、ホームのない側の
客用扉は、非常用となる中央扉を除いて埋められてしまい、
便所も撤去され立席スペースとなった他、一部の座席が撤去
され 300番台として区別されていました。

→扉が埋められた側面の容姿はこちら
(Wikipedia)


▼JR西日本さんの標準仕様となった 駅舎の電照式駅名看板

和田岬線_4
▲和田岬駅舎 は 2009年に 撤去されてしまったようですね
 駅舎全体を記録しておくべきでした・・


▼記録と乗車が叶わなかった客レ時代の列車をオレカで・・
ORC_和田岬線_さよならトンボ
ラッシュ時のピストン輸送時は、機回しを省略するために
 プッシュプル運転 が 行われていました

前後に赤い機関車がぶら下がり、即トンボ返りする姿から、
通称「トンボ」と呼ばれ、JRさん最後の 定期旧型客車列車
となりました。
 
→兵庫駅に停車中の 客レ時代の姿は こちら
(Wikipedia)


--(もけい鉄 雑談)--------------------------------------------------------
 マイクロエースさんから、DE10・64系客車 和田岬線・さよならトンボ号
  7両セット という マニアック な 製品化もありました。
Nゲージ_MA_トンボ号
▲DE10 × 2両 と 64系客車 × 5両 で、22,800円也(本体価格)


▼マイクロエースさん  2022年6月3日発表
 なんと 64系和田岬線 5両セットが、改良再生産されます 
 →こちら
  細部を作り直しているようですが、それにしても トレーラー車の客車5両
  での 本体価格が 26,800円 とは・・ かなり高額ですね・・


   客車の側面中央に設けられた「外吊り引き戸」のある 64系客車・・
   一度は乗ってみたかったです・・

   そういえば、Tomixさんからも 和田岬線用の103系 が製品化されますね。
 令和 の Nゲージ界で、和田岬線 に スポットライト が 当たるとは・・。
 この波に乗って、キクハ35+キハ35 300番台車 も 製品化しませんか・・  
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電化後の和田岬線には訪問できていないので、関西方面へ出向
いた際は、再度訪れたいと思っているのですが、できれば車内
に中吊り広告の掲示が一切ない状態の 103系に乗りたいです。
運行時間帯にも大きな縛りがあるので、和田岬線を最優先とし
たスケジュールが必須ですね・・。


思い出のスナップ「非電化時代の和田岬線」 ~キクハ35 がいた頃~
おわり