181系 最後の上京 ~上越新幹線開業後 57.11.21~
今から 39年前の 1982(昭和57)年11月21日、上越新幹線
大宮暫定開業1週間後に、新潟運転所の181系で 新潟→上野
間で運転された「さよなら <とき> 号」の記録です。
▼上野駅地平ホーム16番線に入線した「さよなら とき号」
▲181系 が 地平ホーム へ入線したのは 昭和40年代以来かと
1週間前の11月14日が実質的な終焉日でしたが、21日に上京
することがわかっていたことと、上野の地平ホームへ入線する
という情報も得ていたため、181系「とき」号の最後の撮影は
この日に上野で行うと決め込んでおりました。
▼1週間前の熱狂ぶりな光景はなく落ちついた雰囲気の吉日
▲手作り感のある飾り付けで 有終の美を(クハ181-102)
この後 181系は、地平ホーム鶯谷方奥にある留置線へ、一旦
引き上げていきました。
▼19番線ホームから留置線に入線した181系を望む
▲181系 が この留置線へ入線した光景を見たのは、小生の
記憶の中では これが最初で最後です
今度は新潟への回送に向けて、地平ホーム17番線に入線する
ため、その風景を18番線側から眺めることに。
▼クハ181-105 を 先頭に 17番線へ入線してきた姿を~
▲乗務員室扉が開け放たれていました
▼モハ180-109(4号車)
▲車端部にある洗面所の磨りガラスとその上部が内側へ開け
られた姿は、古参車ならではの光景です
この車端部を見る度に、輸送多忙期に指定席が全く取れずに
自由席にもありつけず、車内の通路も一杯になる最混雑時に
この洗面所やデッキ周辺で、全区間を立ったまま過ごしたこ
とを思い出します。
▼モハ181-109(5号車)
▲キノコ形クーラー と ダブルパンタ の姿がカッコイイです
右隣の 6号車は 485系設計 の 車高が高い サロ181-1101
この車端部エリアに身を置かざるを得ない場面では、ジョイ
ント音やモーター音をダイレクトに堪能できる反面、車体の
どこからか発せられる耳に優しくない金属の妙なキシミ音や、
上下左右の大きな揺れとの戦いを覚悟する必要がありました。
そんな状況下で、車内販売の売り子さんも人混みをかき分け
ながらのワゴン販売は、さぞかし大変だったことでしょうね。
▼17番線に停車した181系を 地平ホームならではの構図で・・
▲おっと、撮り鉄キッズ達が ちらほらと集まり始めました・・
▼ここでもう一度「サヨウナラ」の お飾りを掲げることに
▲一時的に撮影者が群がりましたが至って平和な環境でした
▼鉄板製のサボだけで構成された案内板類の姿も見納めに
▲「新潟 - 上野」の 赤文字サボ が やはり いい感じです
駅名がきちんと進行方向に配置されているこだわりが職人技
▼485系に化けるサロ181-1100 は 方向幕とサボの2重表示
▲485系仕様の車体に 行先サボ受けのみが唯一181系の装い
新潟方の先頭車へ歩を進めると、なんと運転室の見学をさせ
ていただく場面に遭遇いたしました。
乗務員室内にある機器類には絶対に触らない「当たり前」の
前提行動を真に信じてくださっての即席の見学許可です。
▼運転手さんのご厚意で乗務員室内の入室が許可されました
▲"運転席に腰かけてもOK"という、嬉しいサプライズも▼
▼生で見た"前面展望"は 大変良い眺めでした! 出発進行!
▲一般人を営業線に在線中の "生きた列車"の運転席へ立ち入
りさせるなんてことは、現代では考えられないことですね
こんな信頼関係があった時代に、戻ってもらいたいものです。
運転席の見学中に、隣の18番線には 特急「ひたち」が 入線
しましたので、「これはボンネット同士の並びを撮らねば」
と、再び最後尾へ向かいました・・ところが・・
▼ひたち の上野方クハは ボンネットではありませんでした
▲ギャラリーもいなくなり、これはこれで貴重な記録かと▼
▲しばらくの間 ヘッドライト を 輝かせてくれました
▼上野を発つ 181系最後の姿 は 大連絡橋 から狙うことに
▲常磐線の103系は、まだまだ非冷房車が活躍していました
▼ボンネット485系 & 常磐線103系 との情景で締め括りに
▲"サヨウナラ" の お飾り を 運転台中央に掲げて 上野を後に
する 181系 の 正真正銘最後の生きた姿・・
もう2度と顔を出すことのない上野を発車した姿が見えなく
なるまで、ここからお見送りをしたのでした。
この情景は、いつまもでも 忘れることはないでしょう。
181系 最後の上京 ~上越新幹線開業後 57.11.21~
おわり
今から 39年前の 1982(昭和57)年11月21日、上越新幹線
大宮暫定開業1週間後に、新潟運転所の181系で 新潟→上野
間で運転された「さよなら <とき> 号」の記録です。
▼上野駅地平ホーム16番線に入線した「さよなら とき号」
▲181系 が 地平ホーム へ入線したのは 昭和40年代以来かと
1週間前の11月14日が実質的な終焉日でしたが、21日に上京
することがわかっていたことと、上野の地平ホームへ入線する
という情報も得ていたため、181系「とき」号の最後の撮影は
この日に上野で行うと決め込んでおりました。
▼1週間前の熱狂ぶりな光景はなく落ちついた雰囲気の吉日
▲手作り感のある飾り付けで 有終の美を(クハ181-102)
▼編成(181系による最後の定期列車「とき23号」と同編成のようです)
←ウエ Tc181-105, M'180-109, M181-109, Ts181-1101,
Ts180-1001, M'180-105, M181-105, M'180-203,
M181-203, Tc181-102 (2,3号車欠車)
Ts180-1001, M'180-105, M181-105, M'180-203,
M181-203, Tc181-102 (2,3号車欠車)
(参考文献:鉄道ファン83年2月号)
この後 181系は、地平ホーム鶯谷方奥にある留置線へ、一旦
引き上げていきました。
▼19番線ホームから留置線に入線した181系を望む
▲181系 が この留置線へ入線した光景を見たのは、小生の
記憶の中では これが最初で最後です
今度は新潟への回送に向けて、地平ホーム17番線に入線する
ため、その風景を18番線側から眺めることに。
▼クハ181-105 を 先頭に 17番線へ入線してきた姿を~
▲乗務員室扉が開け放たれていました
▼モハ180-109(4号車)
▲車端部にある洗面所の磨りガラスとその上部が内側へ開け
られた姿は、古参車ならではの光景です
この車端部を見る度に、輸送多忙期に指定席が全く取れずに
自由席にもありつけず、車内の通路も一杯になる最混雑時に
この洗面所やデッキ周辺で、全区間を立ったまま過ごしたこ
とを思い出します。
▼モハ181-109(5号車)
▲キノコ形クーラー と ダブルパンタ の姿がカッコイイです
右隣の 6号車は 485系設計 の 車高が高い サロ181-1101
この車端部エリアに身を置かざるを得ない場面では、ジョイ
ント音やモーター音をダイレクトに堪能できる反面、車体の
どこからか発せられる耳に優しくない金属の妙なキシミ音や、
上下左右の大きな揺れとの戦いを覚悟する必要がありました。
そんな状況下で、車内販売の売り子さんも人混みをかき分け
ながらのワゴン販売は、さぞかし大変だったことでしょうね。
▼17番線に停車した181系を 地平ホームならではの構図で・・
▲おっと、撮り鉄キッズ達が ちらほらと集まり始めました・・
▼ここでもう一度「サヨウナラ」の お飾りを掲げることに
▲一時的に撮影者が群がりましたが至って平和な環境でした
▼鉄板製のサボだけで構成された案内板類の姿も見納めに
▲「新潟 - 上野」の 赤文字サボ が やはり いい感じです
駅名がきちんと進行方向に配置されているこだわりが職人技
▼485系に化けるサロ181-1100 は 方向幕とサボの2重表示
▲485系仕様の車体に 行先サボ受けのみが唯一181系の装い
新潟方の先頭車へ歩を進めると、なんと運転室の見学をさせ
ていただく場面に遭遇いたしました。
乗務員室内にある機器類には絶対に触らない「当たり前」の
前提行動を真に信じてくださっての即席の見学許可です。
▼運転手さんのご厚意で乗務員室内の入室が許可されました
▲"運転席に腰かけてもOK"という、嬉しいサプライズも▼
▼生で見た"前面展望"は 大変良い眺めでした! 出発進行!
▲一般人を営業線に在線中の "生きた列車"の運転席へ立ち入
りさせるなんてことは、現代では考えられないことですね
こんな信頼関係があった時代に、戻ってもらいたいものです。
運転席の見学中に、隣の18番線には 特急「ひたち」が 入線
しましたので、「これはボンネット同士の並びを撮らねば」
と、再び最後尾へ向かいました・・ところが・・
▼ひたち の上野方クハは ボンネットではありませんでした
▲ギャラリーもいなくなり、これはこれで貴重な記録かと▼
▲しばらくの間 ヘッドライト を 輝かせてくれました
▼上野を発つ 181系最後の姿 は 大連絡橋 から狙うことに
▲常磐線の103系は、まだまだ非冷房車が活躍していました
▼ボンネット485系 & 常磐線103系 との情景で締め括りに
▲"サヨウナラ" の お飾り を 運転台中央に掲げて 上野を後に
する 181系 の 正真正銘最後の生きた姿・・
もう2度と顔を出すことのない上野を発車した姿が見えなく
なるまで、ここからお見送りをしたのでした。
この情景は、いつまもでも 忘れることはないでしょう。
181系 最後の上京 ~上越新幹線開業後 57.11.21~
おわり
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